素材

【使用している革について】

HAKUで使用している革は、すべて天然皮革です。
天然皮革には、大きく分けて「タンニンなめし」の革と「クロムなめし」の革があります。
「なめす」というのは、動物の“皮”に色々な処理を施して、製品に使われる“革”にすることです。
なめす作業の際に、タンニンを使うのか、クロムを使うのかが両者の違いとなります。
タンニンというのは、植物界に広く存在する、俗にいう渋(しぶ)です。
クロムというのは、鉱物から精製されるクロム化合物を指しています。

タンニンなめしの特徴としては、
・繊維の密度が高く、重たいが丈夫。
・吸湿性に富む。
・最初は固いが、使っていくうちにやわらかくなり、独特の雰囲気がでる。
・光などの刺激で変色する。飴色になる革というのは、タンニンなめしのもの。
・環境にやさしい。

一方、クロムなめしの特徴としては、
・軽くて丈夫。
・弾力性に富む。
・発色がはっきりとしている。
・濡れても染みになりにくい。
・熱に強い。

性質としては、どちらにも一長一短あるのですが、
HAKUのコンセプトには、タンニンなめしの革のほうが合うと考え、そちらを積極的に使用しています。

【革についてのHAKUの考え】

タンニンなめしで作った革は、革本来の質感が色濃くでています。
良く言えば、味がある。
悪く言えば、傷、シワ、色ムラが多い。
けれど、均一じゃないのは、もともとそれが生物であった証。
傷は牛が怪我をしたのだろうし、シワは皮が伸びちぢみした跡。
部位によって繊維の密度が違うから、同じようには染まらない。色ムラだってできる。
HAKUは、革のそのようなところが好きなので、耐久性に問題がない範囲で使用しています。
そうしてできた靴は、ひとつひとつがちがった表情を持ち、
さらに長く使うことで、光沢や色味に風格が増し、それぞれの靴へと変化していきます。
ゆっくりと、時間をかけて育てていただければと思います。